2013年8月21日水曜日

USBブート非対応なUSBメモリをWindows標準ツールだけでブート対応に

WindowsのブートディスクやLinuxのLiveUSBを作るために購入したUSBメモリが、残念にもUSBブート非対応だった時の対処法をご紹介します。
これから紹介する方法はWindowsの標準ツールしか使わないので、おそらく最も簡単で安全な方法ではないでしょうか。
ただしWindows Vista以降限定ですからご注意を。

そもそも、なぜUSBメモリにはUSBブート対応と非対応の二種類が存在するのでしょう。
それはUSBメモリ出荷時のMBRの設定に違いがあるからです。
USBメモリのMBRがブートに対応していなければ、どんなに頑張ってブートイメージをコピーしてもブートディスクとかLiveUSBにはなりません。
ですから、ブート非対応USBメモリをブート対応にするためには、思い切ってMBRを変更する必要があります。
※MBRの変更には非常に危険が伴います。下手をすれば二度と起動できなくなるかもしれません。下の方法を実践するにあたっては、慎重に慎重を重ねて、自己責任のもとで行ってください。

ではでは、早速オペを始めたいと思います。
まず、MBRを変更する方法ですが、ネット上にはUSBメモリ(というかディスク全般)をブート対応にするツールが色々転がっています。例えば、HP製ツールの HP USB Disk Strage Format Tool なんかが有名?ですね。ただ、このツールはファイルサイズが45MB、、orz(こんなローテクツールが何故こんなにFatなのかは不明)

やっぱりWindowsユーザならWindows標準ツールの diskpart.exe を使うのが簡単で安心だと思います。
Windowsのコマンドプロンプトから、 diskpart と打ち込めば diskpart.exe が実行されます。
立ち上がったdiskpartのプロンプト画面から下の通りにコマンドを順次実行していけば、残念なUSBメモリが、晴れてBootableなUSBメモリに生まれ変わります。
下の手順に沿ってdiskpartを実行しましょう。

  1. list disk
    PCに接続されているディスクの一覧が表示されます。
  2. select disk #
    フォーマットしたいディスク(USBメモリ)の番号(#)を選択します。#の部分に入力する番号には、上のディスク一覧で表示された番号を使います。
    例: フォーマット対象ディスクが 「ディスク 2」 だった場合は # に 「2」 を入力。
  3. clean
    ディスクをクリーンします。
  4. create partition primary
    パーティションを作成します。
  5. select partition 1
    作成したパーティションを選択します。
  6. active
    パーティションをアクティブにします。
  7. format fs=fat32
    ディスクをフォーマットします。fsで指定するフォーマットタイプは、ブートディスクとしての汎用性の高い fat32 が無難です。
  8. exit
    diskpartを終了します。



以上で残念なUSBメモリがBootableに生まれ変わりました。
これで、LinuxのLiveUSBに限らず、Windowsなどのブートディスクとしても利用できるようになります。

ちなみに今回使ったUSBメモリは、JetFlashTranscend 32GB 1.00。USB3.0対応で転送スピード自体は申し分のない、本当は「やればデキる子」なのです。ブート非対応USBメモリだったからと諦めず、愛情込めてMBRから叩き直してあげてください。

JetFlashTranscend TS32GJF500 スライド式USBメモリー 32GB
サックサク動くUSB3.0、LiveUSBやブートディスクに最適です。



Boot Error

通常、ブート非対応のUSBメモリでブートディスクを作ると、起動時に黒い画面で Boot Error と表示されます。(もちろんBIOSにも寄ると思いますが)
そんなUSBメモリも今回ご紹介したオペを実施することで「ブート対応」になり、 Boot Error も表示されなくなります。

関連

LinuxでUSBブートディスクを作る方法はこちら: USBメモリがbootableか確認&bootable化する方法(Linux)

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